一般的な整体においては、特定の部位の異常や痛みの具合に合わせて一定の施術が行われるケースが多いのですが、身体均整法においては、同じ症状であってもまったく異なる施術で調整していくことがあります。
多様な人間の個性を、12区分して捉えた身体均整法の12種体型があり、 それぞれの体型に合わせた手技で、より効率的に身体の歪みを整え、円滑な身体運動機能を促します。
「頭脳型(前後型)」「消化器型(左右型)」「泌尿器型(回旋型)」「呼吸器型(肋骨型)」「生殖器型(骨盤型)」「循環器型(骨格筋型)」の6つが、さらにそれぞれ正反対の性質を持つ2つずつ(頭脳型の「陽性」と「陰性」など)に分かれることで、合計12種類の体型になります。
例えば、一般的によく頭を使う傾向にある「頭脳型」と呼ばれるタイプの場合、前後のバランスを崩しやすく、「消化器型」の場合は、胃腸に疲れが出やすく左右のバランスを崩しやすい傾向にあります。「生殖器型」の場合には、骨盤内臓器に疲れがしわよせしやすく、骨盤のかたちに特徴が出てきます。
同じ腰痛でも、胃や肝臓など消化器系の臓器を中心として歪みが出やすい消化器型タイプの人と、頭を支えている背骨全体の動きを中心として歪みが出やすい頭脳型タイプの人では、痛みの出てくる場所も調整の方法も異なってきます。
例えば腰痛の調整方法は1種類ではなく、それぞれの体型別に何通りにもなり、場合によっては腰にはほとんど手をかけないで済んでしまうというようなことも起こります。
それぞれの体型に応じた全体のバランスをとることにより、痛みをその根本から解消し、また再発を防ぐことが身体均整法の特徴です。